BS放送の受信レベルが低くて番組が見づらかったら光回線という選択も

BS放送の受信レベルが低くて、画像が途切れたり、ノイズが入って見づらい場合、光回線を利用した方が快適に視聴する事が出来ます。


衛星からの受信は結構シビアで、少しでも通信障害が起こると見づらく、

例えば、

・BSアンテナの設置方向に大きな障害物がありうまく受信できない
・雪国でアンテナに雪が積もり受信できなくなる
・台風が多い地域で、通信障害が起きやすい
・空港や新幹線の近隣で通過するたびにノイズが発生する

などは、、余り良い通信環境とは言えません。

既に光回線を利用している方、これから利用しようという方、またBSアンテナを設置予定の方も、今あげた地域に該当するようでしたら、検討してみてはいかがでしょうか。

BS放送が視聴できる光回線

光回線を利用すれば、障害物や天候に左右されることがなく安定して番組を視聴できます。
しかし、お使いの光回線や住んでいる地域によって、利用できない場合もあります。

そこで、まずはフレッツ光や光コラボ、auひかりと全国を対象としたエリアを持つ回線と地域密着型の主要光回6つについて見てみましょう。。

光回線 視聴可否 月額料金 利用可能エリア
フレッツ光 660円 一部を除く全国
光コラボ 各光コラボによる 一部を除く全国
auひかり 不可
NURO光 不可
コミュファ光 460円 中部
eo光 1,239円~ 近畿
ピカラ光ネット 1,995円~ 四国
メガ・エッグ光ネット 800円~ 中国
BBIQ光 1,100円~ 九州

月額料金を見ても分かる通り、光回線の種類によって料金も違えば、サービス内容も違ってきます。

次は、それぞれのサービス内容を見てみます。

フレッツ光

全国に提供エリアをもつフレッツ光。
BS放送はフレッツテレビに加入すると視聴する事ができます。
最近は、スカパーも見る事が出来るようになり、楽しめるコンテンツがかなり豊富になりました。

エリアについて

全国区のエリアとは言え、このフレッツテレビが利用できない県もあります。

  エリア
東日本エリア 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・新潟県・福島県・北海道
西日本エリア 大阪府・和歌山県・京都府・奈良県・滋賀県・兵庫県・愛知県・静岡県・岐阜県・三重県・広島県・岡山県・香川県・徳島県・福岡県・佐賀県

また、該当する県でも利用出来ない地域もありますので、詳しくは公式サイトで確認してください。

詳細エリア確認先

東日本エリア
https://flets.com/ftv/area.html

西日本エリア
http://flets-w.com/ftv

初期費用・月額料金について

初期費用は10,300円、TVへの接続を業者に依頼するとプラス6,500円、4台までで19,800円になります。

テレビ1台に接続する場合の初期費用

  各料金
スカパーJSAT施設利用登録料 2,800円
フレッツ・テレビ伝送サービス工事費 7,500円
TVへ接続 本人 0円
  依頼1台 6,500円
  依頼4台まで 19,800円

月額料金は660円(税抜)。
BS放送が見れるサービスの中でも、比較的安い料金になっています。

インターネットの利用は必須ですから、+ネット代がかかる事も頭に入れておきましょう。
このネット代を考えると、同じ回線を利用した光コラボの方が料金が安くなります。

こちらも検討してみてはいかがでしょうか。

光コラボ

NTTがフレッツ光の回線網を貸し出すことで様々な事業者が光回線を提供できるようになりました。
これを光コラボと言います。
利用している回線はNTT回線と同じと言うものの、各事業者が提供する別のサービスと考えなければいけません。

フレッツ光のプロバイダであった時にはフレッツテレビを提供していましたが、光コラボになってから提供していないところもあります。
また、新規で光コラボから始めた事業者なら最初から取り扱っていないというところも。

BS放送を光コラボで見るなら、事業者により取り扱い、料金設定は様々ですから利用できるのかを必ずチェックしましょう。

確認は
⇒https://flets.com/collabo/list/

コミュファ光

名古屋に本社を構える中部テレコニュニケーション株式会社が提供するコミュファ光。
光回線でBS放送を視聴するサービスであるひかりTVは、5年間の継続利用契約で工事費がグッとお安くなります。

エリアについて

愛知県、岐阜県、三重県(伊賀市、名張市除く)、静岡県戸建て限定のサービスとなっています。

利用できない伊賀市、名張市もフレッツ光のフレッツテレビだとエリア内です。
ただし、「サービス提供エリアであっても、アクセス回線の設備の状況等によりサービスのご利用をお待ちいただいたり、サービスがご利用いただけない場合がございます。」という注意書きがあるので確認した方がいいですね。

コミュファ光のひかりTVを利用できるエリア内でも、番組によっては視聴できない地域も出てきます。

    エリア
愛知県 三重テレビ 岡崎市、豊橋市、豊川市、田原市、新城市、蒲郡市、幸田町の全域および安城市、西尾市の一部
岐阜県 テレビ愛知 関市、瑞浪市、御嵩町、土岐市、恵那市、中津川市、美濃市、高山市、下呂市、山県市、坂祝町、富加町の全域および岐阜市の一部
三重県
(伊賀市、名張市除く)
NHK総合(名古屋)
テレビ愛知
伊勢市、鳥羽市、玉城町、明和町

 

初期費用・月額料金について

光テレビを利用するには、映像用の回線終端装やケーブル、分配器などを設置する工事が必要。
工事費は18,700円ですが、3年間の継続利用で8,000円、5年間だと3,000円と大幅に割引されます。

月額料金は、460円でBS放送を見れるサービスの中では最安値になっています。

eo光

関西電力グループの株式会社ケイ・オプティコムが近畿地方で提供するeo光。
ネットを利用しなくても、単独でeo光TVを利用できるのが大きな特徴です。

エリアについて

大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県がエリアになっていますが、一部利用出来ない市町村もあるので詳細は公式サイトの「市町村一覧」でご確認ください。

詳しくは
⇒http://eonet.jp/service/tv/home/flow/area.html

フレッツ光でBSが視聴できるサービスであるフレッツテレビも利用できるので、こちらの選択もあり。
BS放送のみの視聴であれば、単独で加入できるeo光TVの方が安く済みます。

初期費用・月額料金について

初期費用は、既にネットに加入されている方は20,000円、プラス光電話に加入されている方は45,000円とお高めですが、キャンペーンにより無料となる場合も。

単独の申し込みだと12,000円になります。

利用料金はコースによって異なり、チャンネル数が多くなれば、その分料金も高くなります。
BSだけで良いのなら最安値1,239円となりのチューナーも必要ありません。

コースは以下の通り

コース チャンネル数 単独 ネットあり
地デジ・BS 18ch 3,039円 1,239円
スマートコンパクト 23ch 3,515円 1,715円
スマートベーシック 50ch 4,800円 3,000円
スマートプレミアム 80ch 6100円 4,300円
スマートベーシック 50ch 4,800円 3,000円

 

ピカラ光ネット

四国電力系通信会社STNetが中心となって提供するピカラ光。
光回線でBS放送を視聴するサービスである光てれびは、単独での申し込みも可能です。

愛媛県・香川県・徳島県・高知県で利用できますが、市単位でサービス内容や料金も違うので、同じ県でも違う場合があります。
これは、一部エリアではCATV会社と提携して放送サービスを提供しているからでしょう。

万が一利用出来なくても、 徳島県と香川県ならフレッツ光のBS視聴サービスを利用出来るエリアに該当する方もいます。

月額料金一例

愛媛県・松山市
BS放送のみならベーシックでOK。
CS放送も楽しみたいなら、らく録トク選、もしくはセレクトになります。
ブルーレイに録画したい場合、専用チューナーが必要となり、追加料金がかかります。

サービスメニュー 月額基本料〔シングル加入(テレビ)〕
らく録トク選 3,900円/台
セレクト 2,900円/台
ベーシック 2,300円/台
ミニ 1,800円/台

高知県・高知市
BS放送のみならライトでOK。
CS放送も楽しみたいなら、チューナー(STB)が必要で、スタンダードHD、もしくはプラスになります。
プラスだと有料チャンネルを除いた全てのチャンネルを見る事が出来ます。

サービスメニュー 月額基本料
スタンダードHDプラス 4,600円[STB1台付]
スタンダードHD 3,800円[STB1台付]
ライト 2,300円[STB1台付]
地デジのみサービス 1,600円[STBなし]

香川県・高松市
BS放送のみなら光コンパクトでOK。
CS放送も楽しみたいならプラス、もしくはデラックスになります。
デラックスは、プラスよりさらに12チャンネル増えたものとなっています。

サービスメニュー 月額基本料(戸建ての場合)
光デラックス 4,400円(税込4,752円)/台
光ベーシックプラス 3,800円(税込4,104円)/台
光コンパクト 2,000円(税込2,160円)/世帯

徳島県・徳島市
BS放送のみならデジタルライトでOK。
他のプランだとチューナー(STB)は必要ですが、CS放送も楽しめます。
チューナーで録画したいならデジ録プラスになり、ブルーレイDXだとプルーレイでの録画も可能。

サービスメニュー 月額基本料(戸建て住宅の場合)
デジタルライト 1,900円[STBなし]
デジタルプラスDX 4,500円[STB1台付]
デジ録プラスDX 5,500円[STB1台付]
デジ録プラス・ブルーレイDX 6,000円[STB1台付]

同じ県でも地域によってサービス内容が違う場合もあります。

詳しくは公式サイトから確認すれば確実です。
⇒http://www.pikara.jp/hikari/tv/

いずれにせよ、 BSのみで良ければフレッツ光が圧倒的に月額料金が安いので、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。

メガ・エック

中国地方では、人気の高いメガ・エッグ。
BS放送が見られる光テレビは、ごく限られたエリアでしか利用できません。

エリアについて

広島市、安芸郡府中町などの一部の戸建向け。

詳しくは公式サイトから
⇒https://www.megaegg.jp/option/hikaritv/index.html

岡山県の方ならフレッツ光でも同じようなサービスがあります。
広島県の他市の方も利用できるので、メガ・エッグのエリア外であれば、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。

初期費用・月額料金について

メガ・エッグ 光テレビは、メガ・エッグ 光ネット(ホーム)とセットでの利用となり、チャンネル数により5つのコースが用意されています。

BS放送だけなら地デジ・BSコースとなり、他のコースだとCS放送も楽しめます。
この地デジ・BSコースは月額料金も安いですが、工事などを含む初期費用が45,000円と少々割高。
他のコースも初期費用が同じものの、新規加入者割引が適用されて10,000円になります。

コース チャンネル数 月額料金 初期費用
地デジ・BSコース 18ch 800円 45,000円
コンパクトコース 24ch 1,700円 45,000円

10,000円
Cコース 53ch 3,500円
Aコース 67ch 4,000円
Sコース 76ch 4,700円

 

BBIQ光

九州通信ネットワークが展開するインターネット接続関連サービスであるBBIQ。
BS放送が見られるBBIQ光テレビは、BBIQ光インターネットの利用しなくても、単独での利用可能です。

エリアについて

福岡・鹿児島・熊本地区のBBIQ光テレビサービスエリア内でお申込みいただけます。

詳しくは公式サイトでご確認ください。
⇒https://www2.info-mapping.com/qtnet/map/areatop.asp?sid=5&tr=

エリア外の方でも佐賀県にお住まいなら、フレッツ光・光コラボで同じようなサービスが利用出来るエリアがあります。
こちらをご検討ください。

初期費用・月額料金について

地デジ・BSプランはチューナー(STB)を設置しないため、STB設置工事費が不要です。

単独で申し込む、元々ネットを利用している場合の初期費用は以下の通り。

  ベーシック/プレミア 地デジ・BS
加入契約料 10,000円 10,000円
基本工事費 3,000円 3,000円
配線工事費 15,000円 15,000円
STB設置工事費 8,000円 0円
合計金額 36,000円 28,000円

光テレビは、ネットも利用する事で月額料金が安くなります。
ただし、地デジ・BSプランで考えるとホームタイプのギガコースで5,800円ですから、ネットが必要でない限りは単独利用でも良さそうですね。

戸建ておよび集合住宅・個別視聴方式の場合

  チャンネル 光テレビ単独
標準コース
BBIQ同時利用
標準コース
BBIQ同時利用
にねん約束
ベーシックプラン 65ch 5,700円 3,700円 3,000円
プレミアプラン 76ch 6,300円 4,300円 3,600円
地デジ・BSプラン 18ch 3,600円 1,600円 1,100円
地デジ・BSプラン
WOWOWパック
21ch 5,600円 3,600円 3,100円
地デジ・BSプラン
スターチャンネルパック
21ch 5,600円 3,600円 3,100円

 

まとめ

光回線を利用してBS放送を見る場合は、光回線の種類や住んでいる地域によって、サービス内容や料金が異なることが分かりました。
また、純粋に光回線を利用しているところもあれば、ケーブルテレビと提携して利用しているところもありました。

もし、利用しようとしている回線が純粋に光回線を利用している場合、「BSパススルー方式」を採用しているところが多く、これなら放送電波を加工せずに送るため、家中何台でも、地デジとBSデジタルを観られます。

アンテナとは違い月額料金がかかりますが、通信環境が安定していて、何台のテレビでも見れるというメリットに納得できれば、こちらの選択もアリではないでしょうか。