パソコンの他にスマホやゲームをWi-Fi接続する人も多くなり、ルーターも必需品となっています。
このルーターにも色々種類がありますし、契約内容によっては用意しなくてもいい場合もあるので前もって知っておくと何かとやりやすくなります。
最近では、「次世代ネットワークであるIPv6に対応しているルーターであるか」も大きなポイントとなります。
ルーターが必要な人
光回線を複数台の機器で利用したい場合、ルーターが必要となります。
この時に必要なルーターは、無線LAN(Wi-Fi)ルーターと呼ばれ、LANケーブルを使わない無線で通信するものです。
これは有線LAN機能も兼ね備えているので、今ではルーターを購入する人のほとんどがこの無線LAN(Wi-Fi)ルーターを購入します。
選び方のポイントは、「通信規格」「最高速度」「価格」など。
最近では、次世代ネットワークであるIPv6に対応するプロバイダも多くなり、ルーターもこれに対応しているかどうかの「付加価値」にも注目したいところです。
付加価値
スグに完全移行という訳ではないものの、IPアドレスが枯渇しつつある「IPv4」から、次世代IPアドレス規格「IPv6」への移行が世界中で進められています。
そこで、まだ使う予定が無くてもIPv6対応ルーターを選んでおけば、将来的に買い替える必要はありません。
もし、IPv6のIPoE接続方式に対応しているルーターであれば、速度が速くなる事が期待できます。
ただし、気を付けたいのは、IPv6対応をうたう無線LANルーターは多いのですが、そのほとんどがIPv6ブリッジ(パススルー)によるもので、IPv6の通信を素通りさせるだけ。
速度を速くしたいなら、しっかりIPv6のIPoE接続方式に対応しているルーターを選びましょう。
バッファローのWXR-175xHP2シリーズは、IPv6のIPoE接続方式に対応しており、プロバイダ側も動作確認済みであることが多いルーターです。
通信規格
現在主流の規格は、IEEE 802.11acであり、最大6.9Gbpsとなっています。
もちろん、最新の無線LAN規格ほど、通信速度は速い。
ここで、通信規格についてまとめてみると、
通信規格 | 最大通信速度 | 周波数帯 | 特徴 |
IEEE 802.11ac | 最大6.9Gbps | 5GHz | ・障害物に弱い ・同一の周波数帯を使用する機器がないため、電波干渉が少ない |
IEEE 802.11n | 最大600Mbps | 2.4GHz | ・障害物に強い ・電子レンジ・無線キーボード・マウス・Bluetoothなどと干渉しやすい ・屋内・屋外共に利用可能。 |
5GHz | ・障害物に弱い ・同一の周波数帯を使用する機器がないため、電波干渉が少ない |
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IEEE 802.11g | 最大54Mbps | 2.4GHz | ・障害物に強い ・電子レンジ・無線キーボード・マウス・Bluetoothなどと干渉しやすい ・屋内・屋外共に利用可能。 |
IEEE 802.11b | 最大11Mbps | 2.4GHz | ・障害物に強い ・電子レンジ・無線キーボード・マウス・Bluetoothなどと干渉しやすい ・屋内・屋外共に利用可能。 |
IEEE 802.11a | 最大54Mbps | 5GHz | ・障害物に弱い ・同一の周波数帯を使用する機器がないため、電波干渉が少ない |
ここ1〜2年で発売されたパソコンやスマホなどのWi-Fi機能をもつ機器なら、IEEE 802.11acに対応しています。
その前であっても、多くはIEEE 802.11nに対応しているので、どちらかの通信規格を選びましょう。
ちなみに、IEEE 802.11ac/11nのルーターは、複数のアンテナで同時通信するので、IEEE 802.11acのアンテナが2本あるの製品なら最大速度が倍の13.8Gbpsになります。
速さにこだわる方なら、搭載されているアンテナ数にも注目です。
価格
無線LANルーターは利用目的によって価格帯が変わってきます。
出費はなるべく抑えたい、必要最低限の機能しかなく、スマホやタブレットを無線LANにつなぎたいなら5000円以下、この場合、通信規格はIEEE 802.11n対応がほとんど。
最新通信規格である、IEEE 802.11ac対応は5000円台からとなります
ここから、最大速度を決めるアンテナ数やスマホに電波を届きやすくするなど機能が増えていくほど価格も高くなってきます。
そして、先程話した様にIPv6対応しているなど高機能を求めるなら1万円以上となります。
ちなみに、Amazonでの1番の売れ筋は、【I-O DATA】WN-G300R3。
価格もお手頃で、設定も簡単」と人気です。
これさえあれば、スマホやタブレットでも、データ通信量を気にすることなく動画やゲームも沢山楽しめますね。
「どう選べばよいか検討もつかない・・・」という方は、自宅のタイプ(戸建て・マンション)と利用人数によってカテゴリ分けされているパソコン周辺機器を製造・販売する有名メーカー「BUFFALO」のサイトを参考にすると選びやすいです。
一方、回線や契約内容によっては、ルーターを自前で用意しなくていい場合があります。
購入しなくても良い場合は
ひかり電話も契約する場合などがそれに当たり、専用のルーターを利用することからレンタルがほとんどで、購入する必要はありません。
これは、光回線を契約すると工事日に合わせて他の機器と一緒に送られて来ます。
回線業者によっては、ひかり電話を利用しなくても、IPv6を利用する場合などレンタルになる可能性も。
もちろん料金が発生します。
他にもレンタル前提の業者もあるので申し込む前にしっかり確認が必要です。
どちらを選ぶべきか
レンタルだと用意する手間が無いので楽ですが、長い目で見れば自前で用意した方が通信費を抑える事が出来ますね。
専用ルーターを使う必要がある、ルーターを使う前提の契約などでない限りは、自前で用意する事をオススメします。
コスパ的には2年以上利用すれば、元は取れるでしょう。
細かく言えば、回線や契約内容によってどちらがベストかは違います。
でも目安として、ひかり電話を利用しないなら、まずルーターを自前で用意する方向でいいと思います。
【もう少し詳しく知りたい】
⇒光回線で設置される機器は